B2Bプラットフォームとは?
企業間の仕入れ・購買をオンラインで一元管理できるシステムです。
飲食店側は以下のようなメリットを享受できます。
- サプライヤー検索:複数の卸・メーカーが登録しており、1画面で一括比較
- 発注ワークフロー:承認フローを組み込んで、店舗ごと・担当者ごとに発注権限を設定可能
- 価格・在庫連携:リアルタイムで最新価格や在庫状況が反映されるため、過剰発注や品切れを防止
- 発注履歴と分析:過去の発注データをベースに、発注傾向の可視化やAIによる最適発注提案が行われる
従来の電話・FAXや紙カタログとは異なり、短時間で複数社を比較・発注し、データを蓄積・分析できるのが最大の特徴です。
導入することで、仕入れ業務の効率化だけでなく、コスト管理やロス削減、組織的な担当引き継ぎもスムーズになります。
目次
1. はじめに:なぜ今「B2Bプラットフォーム」が必要なのか?
新型コロナウイルスの影響で飲食店の仕入れ方法にも大きな変化がありました。「対面で仕入れ先を回る」だけでなく、オンラインで簡単に発注・比較できるB2Bプラットフォームが注目されています。
主なメリットは以下の通りです。
- 時間短縮…外出せずにスマホやPCで一括発注
- 価格比較の簡単さ…複数社の商品・価格が一覧で見られる
- 発注ミス削減…履歴が残り、再発注もワンクリック
- 在庫連携…在庫状況と自動で連動し発注漏れを防止
ポイント:まずは無料・少量発注から試し、自店に合う運用を見極めましょう。
2. 用語解説:まずはこれだけ押さえる!
初めてB2Bプラットフォームを使う方向けによく出てくる用語を解説します。
- B2Bプラットフォーム:企業間取引をオンラインで完結させる発注・購買システム。
- ECサイト:消費者向けの通販サイトと異なり、法人専用のカート・価格設定。
- カタログ注文:紙やPDFを見ながら電話・FAXで発注する従来型。手入力ミスが起きやすい。
- 自動発注:在庫量に応じて発注アラートを出す、もしくは自動で発注を行う機能。
- 最小発注ロット:1回の注文で発注できる最低数量のこと。少量から始められるか要確認。
3. 主要サービス比較|初心者におすすめ6選
サービス名 | 取扱品目 | 初心者向けポイント | 料金形態 |
---|---|---|---|
食材直送.com | 野菜・鮮魚・肉など | 画面がシンプル/最小ロット低め | 無料+発注手数料 |
ビズテリア | 調理器具・消耗品 | 発注履歴が自動で見える化 | 月額制(初月無料) |
Amazon Business | 包材・消耗品など | プライム配送で即日補充可能 | 無料(プライム会員費) |
インフォマート受発注システム | 食品・資材全般 | 業界標準の導入実績/EDI連携も可能 | 初期導入費+月額制 |
MOS | 卸・メーカー直送品 | 多数の業者が参加/AI発注支援機能 | 無料+取扱手数料 |
CO-NECT | 地場食材・特産品 | 地方企業と直結/小ロット対応 | 無料(要登録) |
ポイント1:目的別にサービスの特徴やコストを比較し、自店の運用フローに合うものを選びましょう。
ポイント2:複数サービスで少量発注を試し、操作感や納品スピードを比べましょう。
2025年版の更新ポイントと最新トレンド
- API連携・在庫連動:発注システムと自社POSや在庫管理システムが自動連動
- AI発注支援:過去実績から最適発注量を提案する機能が普及
- スマホアプリ対応:店舗スタッフが現場で簡単に発注・承認できるUI
- 多チャネル統合:B2BとB2Cを同一プラットフォームで管理可能に
詳しい過去記事はこちらからご覧ください。
4. プラットフォーム選びのポイント4つ
- 価格比較機能…業界相場を把握できるか
- 操作のしやすさ…スマホやタブレットで直感操作できるか
- サポート体制…電話・チャット・対面サポートの有無
- 最小発注ロット…試験発注が無理なくできるか
ポイント:サポートが手厚いサービスは、初期トラブル時にも安心です。
5. 前編まとめと後編予告
本記事では、B2Bプラットフォームの基礎知識と主要サービス比較、選び方のポイントをお伝えしました。
後編では、「無料登録&テスト発注」「運用フローの定着」「成功事例」のステップをご紹介します。