飲食がこれからも必要とされ、愛される業界であるために    時代のニーズに対応する店舗、商品・メニュー開発、オペレーション作りで顧客満足度・利益向上をサポートいたします

はじめに

ブランドは一度つくれば終わりではありません。
お客様が求める価値を継続的に提供し続けること、そして時代や顧客の変化に応じた改善が必要です。
しかし現場では、忙しさの中で「本来のブランド軸」がブレてしまい、気づかないうちに崩壊してしまうケースも多くあります。

この記事では、ブランド崩壊を防ぐための8つの視点を整理しました。個人店でも取り入れやすいヒントばかりなので、ぜひチェックしてください。


1. ブランドの「軸」を言語化する

ブランド崩壊は、ブランドの定義があいまいな場合に起きやすくなります。

  • 「誰に、何を、どう届けたいのか」を短いフレーズにまとめる
  • スタッフ全員が理解できる言葉で落とし込む

具体例:

若年層女性 × ヘルシーランチ

「20代女子に、カラダにやさしい野菜たっぷりランチを届けたい」

サラリーマン層 × ボリューム定食

「働く男性に、満足感とエネルギーをチャージする昼ごはんを届けたい」

観光客 × 和モダン体験

「外国からのお客様に、日本らしさを五感で楽しめるひとときを届けたい」

地元高齢者 × 心休まる定番食

「地域の年配の方に、ほっとできる毎日のごはんを届けたい」

ブランドの軸を言語化することで、メニュー開発や接客、SNS発信の一貫性が保ちやすくなります。


2. 定期的に「ブランド監査」を行う

半年〜1年に1度は、自店のブランドが顧客の期待に沿っているかを振り返る機会を設けましょう。

  • 店内の雰囲気・接客・料理の質にブレがないか
  • SNSや口コミの印象が狙った方向性と合っているか

小さなズレが積み重なる前に、客観的に見直す習慣が重要です。


3. スタッフ教育に「ブランド」を組み込む

ブランドの維持は、現場のスタッフにかかっています。

  • 接客フレーズ・立ち振る舞いの基準を明文化
  • ブランドの価値や想いを新人研修や朝礼で共有

具体例:

接客フレーズ・立ち振る舞いの基準

  • 「いらっしゃいませ」→「ようこそ〇〇へ」
  • お辞儀は45度、3秒間キープ
  • 料理を置く時は「お待たせしました」とアイコンタクト

ブランドの価値を共有するシーン

  • 新人研修で理念ワークを実施
  • 朝礼で「昨日の接客Goodポイント」共有
  • 週1でブランドストーリーを再確認

「なぜそれをやるのか」という背景を伝えると、現場の納得度が高まりやすくなります。


4. 継続性を生む「無理のない運営フロー」をつくる

ブランドの質を維持するには、人任せにしない仕組み化が必要です。

  • 調理工程や仕込みの手順をマニュアル化
  • シフトに左右されないオペレーションを整える
  • SNSや販促も計画的に行えるフローを用意

属人化している業務は、ブランドの安定性を崩す原因になりがちです。


5. 顧客の声を「改善の種」にする

クレームやネガティブな意見は、ブランド改善のチャンスです。

  • 定期的にアンケートや口コミを分析
  • 課題点はすぐに現場改善に反映
  • 改善後は「こう変えました」と顧客に伝える

顧客にとって「フィードバックが活かされる店」は信頼が高まりやすくなります。


6. 外部環境の変化をキャッチする

物価高騰・トレンド・法改正など、外部環境の変化がブランドを揺さぶることもあります。

  • 定期的に市場動向や競合の情報を収集
  • 「このままではブランド価値が下がる」と思ったら、早めに改善策を打つ

時代に合わせてアップデートできる柔軟性も必要です。


7. ブランドの世界観を複数のチャネルで発信する

店舗の中だけでなく、SNS・Webサイト・メルマガなど、複数のチャネルで世界観を共有しましょう。

  • オフラインとオンラインでトーンやビジュアルを統一
  • SNS投稿のテーマや写真のスタイルもブランド軸に沿わせる

どこで触れても一貫していると、顧客の記憶に残りやすくなります。


8. 改善の目的を「数字」ではなく「顧客体験」に置く

ブランドの改善は「売上アップ」や「フォロワー数増加」だけを目的にしがちです。
しかし、それでは短期的な施策に偏り、本質的なブランド価値が損なわれることも。

改善の軸は、

  • 顧客の満足度や感動体験が高まったか
  • 再来店や紹介に繋がるか
    といった顧客体験に置きましょう。

まとめ|ブランドは「守る」のではなく「育て続ける」

ブランドは固定化されたものではなく、お客様と共に育っていく生き物です。

  • ブランドの軸を守りつつ、時代や顧客に合わせた改善を積み重ねる
  • 継続性のある仕組みを整え、スタッフ全員で共有する

この2つを意識すれば、ブランドは崩壊せず、むしろ強く・深く育っていきます


>食と空間の創造 ーその未来へー

食と空間の創造 ーその未来へー

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