はじめに|インボイス制度対応は補助金で解決できる?
2023年10月から始まったインボイス制度。これに伴い、多くの飲食店や中小事業者で「対応できるレジがない」「会計処理が煩雑になった」という声が聞かれます。
そんな中、2025年も継続されているのが「IT導入補助金2025 インボイス枠(デジタル化基盤導入枠)」です。本記事ではこの補助金の特徴や活用方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
1. IT導入補助金2025「インボイス枠」とは?
中小企業や個人事業主のインボイス制度対応に必要なITツール導入費用を補助する制度です。POSレジや会計ソフト、電子請求書発行ツールなどが対象です。
※経済産業省 中小企業庁
2. 対象となるITツール・ソフトウェア
以下のようなツールが補助対象となります:
- インボイス対応POSレジ(例:スマレジ、Airレジ)
- クラウド会計ソフト(例:freee、弥生、マネーフォワード)
- 電子請求書発行システム(例:Bill One、invox)
- 受発注システム(例:MOS、CO-NECT、インフォマート)
※中小企業庁監督のもとTOPPAN株式会社が事務局業務を運用
3. 補助金額と補助率は?
内容 | 金額 | 補助率 |
---|
ソフトウェア導入費用 | 最大350万円 | 2/3以内(小規模なら3/4) |
PC・タブレット等の購入 | 最大10万円 | 1/2以内 |
4. 対象となる事業者とは?
資本金5,000万円以下の中小企業
飲食店・宿泊業・小売業など幅広く対象
インボイス制度の適格請求書発行事業者として登録していること(または予定していること)
5. 申請の流れとポイント
- IT導入支援事業者の選定
- ツールの選定・導入計画作成
- gBizIDの取得(事前必須)
- 電子申請(事業者+支援事業者)
- 交付決定 → 導入 → 実績報告
今後のスケジュール(申請期間)
2025年5月現在、第3次公募が実施中です。次回は6月下旬予定。
※最新情報は「IT導入補助金2025」公式サイトにて必ずご確認ください。
📌 最新の補助対象ツールや制度概要はIT導入補助金概要(経済産業省/中小企業庁)公式サイトpdfにて確認できます。
【FAQ】よくある質問
Q1. 補助金を使えばレジは無料になりますか?
A. 補助率は最大3/4までです。つまり、残りの1/4は自己負担となります。
Q2. フリーランスや個人でも申請できますか?<?
A. はい、個人事業主でも申請可能です。ただし、gBizIDの取得とインボイス登録が必要です。
Q3. どのソフトが対象かはどうやって確認するの
A. IT導入補助金公式サイトの「ITツール登録事業者一覧」で確認できます。
まとめ|インボイス対応には今こそ補助金を活用
インボイス制度への対応は、飲食店や中小企業の業務効率化の大きなチャンスです。
IT導入補助金の「インボイス枠」を上手に活用することで、費用負担を抑えつつ、最新のレジや会計ソフト、受発注システムなどを導入できます。
特にPOSレジやクラウド会計への移行は、将来的な事務負担軽減にも直結します。
💡 ポイントまとめ
- インボイス制度対応に使える補助金は「IT導入補助金2025」
- POSレジ・会計・受発注システムが対象
- 最大350万円、補助率最大3/4
- gBizID取得が事前に必要!
「まだ間に合う」と思っていても、締切前は申請が集中し、対応が遅れる可能性があります。
余裕をもって準備・相談を進めることが採択への第一歩です。
【おすすめ関連記事】
関連リンク|
✔ あわせて読みたい
初心者〜開業済みの方向けに、店舗運営の基礎から販促・資金調達までを網羅した人気シリーズ
飲食店開業シリーズ完全ガイド
「飲食店を始めたいけど、何から始めたらいいかわからない」そんな方のための 飲食店開業シリーズ完全ガイド!
資金計画・物件探し・開業届の出し方・メニュー開発・IT活用まで、開業に必要な全ステップを丁寧に解説しています。