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【第6回】飲食店開業の資金調達|創業融資の通し方と注意点

はじめに

飲食店開業において、資金調達は最大のハードルのひとつです。
特に創業時は実績がないため、融資を通すには戦略と準備が欠かせません。

この記事では、日本政策金融公庫などを活用した「創業融資」を中心に、資金調達の基礎知識・成功のコツ・注意点まで解説します。


創業資金はどれくらい必要?

開業にかかる費用の目安は、500万〜1,200万円程度
以下の表を参考に、ご自身の業態に近い初期費用を見積もりましょう。

初期費用モデル(小規模店舗・10坪想定)

項目金額の目安
物件取得費100〜300万円
内装・厨房設備300〜600万円
備品・什器30〜50万円
広告宣伝費10〜30万円
運転資金(3ヶ月分)100〜200万円
合計約600〜1,200万円

主な資金調達方法【比較表】

調達手段特徴融資額の目安
自己資金審査不要・自由度高い制限なし
日本政策金融公庫国の融資制度・低金利100〜1,500万円
信用金庫・銀行民間融資・審査やや厳しめ300〜2,000万円
補助金・助成金返済不要だが後払い上限あり(例:最大200万円)
クラウドファンディング集客と同時に資金調達可数十万〜数百万円

日本政策金融公庫の「創業融資」とは?

  • 無担保・無保証人でOKな融資制度がある
  • 新規開業者にとって最も利用しやすい
  • 利率:2〜3%前後(変動あり)

審査で見られるポイント

✔ 自己資金の割合(目安:30%以上)
✔ 業計画書の完成度
✔ 業界経験・資格・準備状況
✔ 家計の安定性(生活費や返済能力)


創業計画書のポイント

「創業計画書」は融資可否を左右する最重要書類です。

書くべき内容とコツ

  • 開業動機とビジョン:あなたの情熱を明確に
  • 事業概要:業種・営業時間・席数・単価など具体的に
  • 市場分析:立地や競合の調査結果
  • 販売戦略:SNS・口コミ・オープン特典など
  • 資金計画:何にいくら使うか、根拠を示す
  • 収支見込み:現実的かつ楽観的すぎない数字を

✔ 具体的なメニュー構成や原価率、月の売上・利益予測も数値で書くと信頼度アップ!


融資が通らない主な原因

  • 自己資金が不足している(目安未満)
  • 生活費と返済が両立しない計画
  • 曖昧な事業内容(想像だけで動いている印象)
  • 飲食業の経験・資格がない
  • 融資希望額が大きすぎる

成功のためのチェックリスト

☑ 自己資金は300万円以上ある
☑ 開業動機・コンセプトを明確に説明できる
☑ 市場調査を行っている
☑ 原価・利益率・損益分岐点を理解している
☑ 家計や生活資金にも余裕がある
☑ 創業計画書に根拠ある数字が入っている


まとめ:融資は「準備7割・書類3割」

創業融資を成功させるには、「夢」だけでは足りません。
数字・根拠・経験・そして現実的なシミュレーションが、融資担当者に信頼を与えます。

📍 フードプロデュース経験を活かした開業計画サポートも承っています。気軽にご相談ください。


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