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【第5回】飲食店開業準備マニュアル|物件・資金・メニュー開発の進め方

はじめに

飲食店開業を思い立ったら、次に必要なのは「実現へ向けた準備のステップ」。情熱だけでは乗り越えられないのが飲食業界。この記事では、飲食店開業までに必要な準備を時系列で解説し、それぞれの段階での注意点もあわせて紹介します。


開業準備ステップ一覧【全体像】

ステップ概要ポイント
STEP1コンセプト設計ターゲット・商品・価格帯の明確化
STEP2資金計画・資金調達自己資金と融資のバランス
STEP3物件選び立地と業態の相性がカギ
STEP4メニュー開発材料コストとオペレーションを考慮
STEP5内装・厨房設計専門家への相談も視野に
STEP6届出・許認可保健所や消防の確認
STEP7スタッフ採用・研修接客力・調理スキルの育成
STEP8プレオープン・本開業テスト営業で修正点を把握

STEP1:お店の「軸」を決める【コンセプト設計】

  • 誰に(ターゲット)
  • 何を(商品)
  • いくらで(価格帯)

これらを明確にすることで、物件やメニュー、広告戦略まで一貫性が生まれます。
例:

「30代共働き夫婦に向けた、無添加お惣菜のテイクアウト店」


STEP2:資金計画と調達

初期費用の内訳例

項目目安費用
内装・厨房設備300〜800万円
家賃・保証金50〜150万円
備品・食器類20〜50万円
広告・宣伝費10〜30万円
運転資金(3ヶ月分)100〜200万円
  • 融資先の例: 日本政策金融公庫/信用金庫/クラウドファンディング
  • 創業計画書・事業収支シミュレーションの準備が必須です。

STEP3:物件選びで失敗しないコツ

  • 人通りの多さより「ターゲットの質」が重要
  • 視認性・動線・近隣競合も要チェック
  • 「業態との相性」が最重要

例:深夜営業の居酒屋なら駅近、ファミリー向け定食屋なら住宅街立地


STEP4:メニュー開発と原価管理

  • 仕込み時間・保存性・オペレーション効率も考慮
  • 食材ロスの出にくい設計が重要
  • 「売れ筋」と「こだわり」のバランスを取る

例:主力3品で7割以上の売上が見込める構成を目指す


STEP5:内装・厨房設計

  • 自分でDIYする場合は保健所の基準確認を忘れずに
  • 動線・衛生・収納性をプロ視点で見直すと◎

「自分が毎日働く場所」としての快適性も重要です


STEP6:必要な届出と許可

届出提出先
飲食店営業許可保健所
防火対象物使用届出消防署
開業届税務署
酒類販売許可(必要な場合)税務署 or 国税局

STEP7:スタッフ採用・教育

  • オペレーションマニュアルの整備
  • 面接時は「経験」より「素直さと相性」
  • 開業前に1週間以上の研修期間を確保する

STEP8:プレオープン→グランドオープン

  • **「友人・知人限定の試営業」**で課題を洗い出す
  • SNSやGoogleマップへの登録・口コミ促進も重要
  • 開業後1ヶ月が勝負!初動の評判が集客を左右します

まとめ|「準備力」が開業後の安定を決める

飲食店開業は、準備が8割。どれだけ理想を描いても、資金や物件、メニューなど現実との接点をどう具体化するかが成功のカギとなります。

今後のシリーズでは、具体的な【融資申請の方法】【物件選びのチェックリスト】などにも踏み込んで解説していきます!


次回予告|【第6回】開業後の運営・集客戦略|リピーターを増やすためにやるべきこと

開業後すぐにやるべきこと(SNS運用、販促イベント、口コミ活用など)について紹介!

[第6回記事はこちら]


シリーズ記事リンク

>食と空間の創造 ーその未来へー

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飲食がこれからも必要とされ、愛される業界であるために、食の多様性、時代のニーズと共に変化していく必要がある現代お困りなことがありました是非一度ご相談ください!

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