「味は良いのに、なぜかリピートされない…」
飲食店の開業後、生き残れるかどうかを左右するのが“ブランディング”と“リピーター獲得”です。
小規模店舗こそ実践すべき、成功事例と戦略を解説します。
目次
ブランディング=「選ばれる理由」をつくること
飲食店のブランディングとは、店のイメージや印象を明確に伝える設計のこと。
競合が多い中で、なぜお客様に「この店がいい」と選ばれるかが鍵です。
ブランディングの基本要素
要素 | 具体例 |
---|---|
店名・ロゴ | コンセプトに合ったネーミングと印象に残るロゴ |
店舗デザイン | 内装・照明・器など、コンセプトに一貫性を持たせる |
接客スタイル | 丁寧さ・親しみやすさ・スピード感など |
味・提供スタイル | 看板メニューの味と提供方法にオリジナリティを持たせる |
SNS・Web | 写真や言葉づかい、投稿頻度もブランディングの一部 |
記憶に残る店には「一貫性」がある
どんなジャンルでも、「なんとなく統一感があるお店」は強い。
逆にバラバラな印象では、お客様は忘れてしまいます。
例:カフェ業態のブランディング実例
- 店名:季節のフルーツを使った店 →「果実の音」
- ロゴ:フルーツと楽譜をモチーフにしたアイコン
- 器:全て作家ものの陶器で統一
- 音楽:BGMもジャズやボサノバ系で一貫
- SNS:自然光で撮った料理と“今日の果物”を毎日投稿
リピーターを生む仕掛けとは?
ブランディングで「初回来店」を成功させた後は、いかに**再来店(リピート)**を生むかが重要です。
リピート戦略7つのポイント
- SNSフォロー誘導:来店時にInstagramなどのフォローを促す
- 季節限定メニュー:再訪のきっかけになる
- 会員制度・LINE登録:ポイント・特典を用意
- 記念日クーポン配信:誕生日・来店日記録を活用
- 接客時の名前呼び:名前を覚えられると特別感アップ
- 口コミ促進:Googleレビューや食べログに誘導
- 手書きメッセージカード:感謝と距離感を縮めるアナログ戦略も有効
💡こんなリピーターが店を育てる
リピータータイプ | 特徴 |
---|---|
常連(週1〜) | 提供の最適化・新商品ヒントにもなる |
イベント客 | 誕生日・記念日などの予約率が高い |
SNS経由客 | 写真を投稿してくれる“宣伝担当”にもなる |
ブランディングとリピート戦略は連動している
たとえば…
- 統一感ある内装 → 写真映え → SNSシェアされやすい
- 名前入りのお礼状 → 感動 → 再訪 → 常連化
- 定期的な限定メニュー → 飽きさせない → 毎月来る理由に
やってはいけない失敗例
NG例 | 改善策 |
---|---|
SNSが放置気味 | 毎週1回でも継続することが信頼に |
日替わり内容がバラバラ | 一貫性のあるテーマで展開する |
無記名のDMばかり | 名前・来店歴などパーソナライズする |
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まとめ|“好きになってもらえる店”を目指そう
ブランディングとリピート戦略は、「また来たい」と思ってもらえる仕組み。
それは味や価格だけでなく、記憶・体験・感情に訴えかける力です。
小さなお店だからこそ、“あなただけのブランド”を磨いていきましょう。