飲食がこれからも必要とされ、愛される業界であるために    時代のニーズに対応する店舗、商品・メニュー開発、オペレーション作りで顧客満足度・利益向上をサポートいたします

【第17回】失敗しないメニュー開発と原価管理|飲食店経営の要を押さえる

開業後の飲食店がぶつかりやすい課題のひとつが「メニュー開発」と「原価管理」です。
味・見た目・利益を両立させるために、どのようにメニューを構成し、継続的に見直すかを具体的に解説します。


なぜ「メニュー開発」が経営のカギなのか?

  • 売上の柱=看板メニューの存在
  • 食材ロスの原因にもなりやすい
  • 人件費・仕込み時間にも直結

 「美味しい」だけでなく、利益率・提供効率・季節性のバランスを取ることが重要です。


メニュー開発の5つの視点

視点解説
1. 顧客ニーズ想定ターゲットが「今食べたい」と思う味・価格帯か
2. 食材回転率同じ食材を複数メニューで活用し、ロスを減らす
3. 調理工程の効率少ない手数で提供できるか。仕込み負担とのバランス
4. 季節感・トレンド旬や流行を取り入れて話題性と集客力を上げる
5. 利益率高すぎる原価を避け、原価率30%〜35%が目安

メニュー構成の黄金比

主力(看板メニュー)30%

  • 利益より「集客力」「SNS映え」重視
  • 店の強み・コンセプトを体現するメニュー

高利益メニュー50%

  • 回転率がよく、粗利が高い商品
  • ランチの副菜、ドリンク、デザートなど

季節・限定メニュー20%

  • リピートや再来店を促す仕掛け
  • 食材ロス対策・在庫調整にも活用



原価管理の基本|“数字”に強くなる

項目解説
食材原価仕入れ価格÷販売価格。理想は28〜35%以内
飲料原価10〜20%台が目安。利益確保に重要
ロス率廃棄食材の割合。日々の記録と振り返りが必須
売上構成比メニューごとの売上割合。主力がちゃんと売れているか確認

原価率計算の例

 パスタ1皿の材料費が300円、販売価格が950円の場合
→ 原価率 = 300 ÷ 950 × 100 = 約31.6%
→ 合格ライン!


💡おすすめ原価管理ツール

  • Excel管理シート(自作OK)
  • クラウドPOSレジ連携システム(スマレジ・ユビレジなど)
  • 原価Pro・FOODINGなどの専用アプリ

メニュー改善は「月1回」が理想

メニューの回転率や利益率を月単位でチェック
「売れない」「ロスが出る」メニューは、見直しや削除を検討しましょう。


よくある失敗パターンと対策

失敗例対策案
高原価メニューが多すぎる人気があっても全体のバランスを調整
食材ロスが頻発汎用性のある食材を中心に考える
提供に時間がかかる調理工程の効率化を意識したメニューに絞る

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まとめ|メニューと原価が飲食店の「収益の心臓」

美味しい料理だけでは成功しないのが飲食店。
メニュー設計と原価管理は、「お客様の満足」と「利益」の両立のために不可欠な技術です。
数字に強くなることが、経営の自信にもつながります。

>食と空間の創造 ーその未来へー

食と空間の創造 ーその未来へー

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